【JavaScript(HTML)】テキストエリア内の半角・全角スペース(空白)を表示する方法【テストツール】

JavaScript
2023.05.27

はじめに

テキストエリア内のスペース(空白)は半角なのか全角なのか。。

半角か全角か判定できると誤入力を防げるので、テキストエリア内の半角・全角スペース(空白)を表示するJavaScript(HTML)を作りました。

半角空白を「･」・全角空白を「□」で表示

テキストエリア内の半角・全角スペースを表示するデモ

テキストエリア内の半角・全角スペースを表示するデモです。

以下テキストエリアへ半角・全角スペースなど文字を入力すると、半角・全角スペースを判定し表示します。

【テキストエリア】
{“id”:･111, ･･”products”:･[ ････････････････{ ･･･････□□･･･････”name”:･”Coffee”, ･･････････････････”quantity”:･1 ････････････････} ･･････････････] }

実装方法

テキストエリア内の半角・全角スペースを表示するJavaScript(HTML)を実装します。

以下のソースをコピーしテキストエディタへ貼付け、保存してください。(ファイル名は任意、拡張子は.html)

<!DOCTYPE html>
<html>
  <head>
    <meta charset="utf-8">
    <title>【JavaScript(HTML)】テキストエリア内の半角・全角スペースを表示する【テストツール】</title>
    <!-- こちらのjqueryはバージョンアップ等、適宜変更してください -->
    <script type="text/javascript" src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.7.0/jquery.min.js"></script> 
  </head>
  <body>
    テキストエリア<BR>
    <textarea id="req_text" cols=120 rows=10>
{"id": 111,
  "products": [
                {
       　　       "name": "Coffee",
                  "quantity": 1
                }
              ]
}
</textarea>
    <div id="req_overlay" cols=120 rows=10>
{"id":･111,
･･"products":･[
････････････････{
･･･････□□･･･････"name":･"Coffee",
･･････････････････"quantity":･1
････････････････}
･･････････････]
}
    </div>
  </body>
</html>
<script type="text/javascript">
const textElem    = document.querySelector('#req_text');
const overlayArea = document.querySelector('#req_overlay');

//keyup時処理
textElem.addEventListener('keyup', (event) => {
  var txt = '\n' + event.target.value + '\n';
  txt= spaceOverLay(txt);
  overlayArea.innerHTML = txt;
});

//半角スペース・全角スペース表示
function spaceOverLay(text) {
    return text.replace(/ /g, "･").replace(/　/g, "□") ;
}

//テキストエリアサイズ変更対応
document.addEventListener('DOMContentLoaded', () => {
  const observer = new MutationObserver(() => {
    const width  = textElem.getBoundingClientRect().width
    const height = textElem.getBoundingClientRect().height
    overlayArea.style.width  = width + "px";
    overlayArea.style.height = height + "px";
  })
  observer.observe(textElem, {
    attriblutes: true,
    attributeFilter: ["style"]
  })
}, false)

//テキストエリア改行対応
$('#req_text').scroll(function() {
  var t = $(this).scrollTop();
  var l = $(this).scrollLeft();
  $('#req_overlay').scrollTop(t);
  $('#req_overlay').scrollLeft(l);
});
</script>
<style>
#req_text {
    background-color: transparent;
    padding: 13px 12px;
    position: absolute;
    overflow-wrap: break-word;
    margin: 2px;
    white-space: pre-wrap;
    font-family: monospace;
    font-size: 14px;
    width: 800px;
    height: 150px;
}
#req_overlay {
    color: #e2e2e2;
    padding: 1px 12px;
    overflow: hidden;
    overflow-wrap: break-word;
    margin: 2px;
    white-space: pre-wrap;
    font-family: monospace;
    font-size: 14px;
    width: 800px;
    height: 150px;
}
</style>

テキストエリアのサイズや位置は必要に応じて微調整してください。

便利な入力補助機能

テキストエリアへJSONデータを入力する際の入力補助機能を以下の記事で紹介しています。

解説

テキストエリアの下へdivタグを重ねています。

divタグ内は色を薄くすることで実際の入力値ではないイメージにしています。

keyup時に、半角を「･」・全角を「□」へ変換し、他の文字も含む全てをJavaScriptでdivタグへ設定してしています。

まとめ

全角空白と半角空白を誤って混同することは、テキスト処理やデータエントリーにおいてさまざまなトラブルや問題を引き起こす可能性があります。
以下は、その主なトラブルの例です。

  1. 表示の乱れ: 全角空白と半角空白は幅が異なります。全角空白は通常、2つの半角空白と同等の幅を持ちます。したがって、間違って使用すると、テキストが不適切に配置され、表示が乱れる可能性があります。
  2. 検索と置換の困難さ: テキスト内の全角空白と半角空白を混同すると、検索や置換操作が困難になります。特定の空白を見つけて置換するために、正確な空白の種類を指定する必要があります。
  3. データベースやシステムのエラー: データベースエントリーやシステムのフォーマットにおいて、空白の種類に関する適切な処理が必要な場合、全角空白と半角空白を混同するとエラーが発生する可能性があります。
  4. テキスト処理の誤解釈: プログラムやスクリプトがテキストを処理する際に、空白の種類を誤って解釈することがあります。これにより、予期せぬ動作が発生する可能性があります。
  5. 自然言語処理の問題: 自然言語処理（NLP）タスクにおいて、全角空白と半角空白の適切な区別が必要な場合、誤った空白の種類を使用することでNLPモデルのパフォーマンスが低下する可能性があります。
  6. 入力エラー: フォームやアプリケーションでのテキスト入力において、ユーザーが誤って全角空白を使用した場合、正確なデータの入力が妨げられる可能性があります。
  7. 文書フォーマットの問題: 文書処理ソフトウェアやデスクトップパブリッシングツールにおいて、空白の種類の正確な指定が必要な場合、混同により文書のフォーマットが壊れる可能性があります。

これらの問題を避けるためには、テキスト処理とデータエントリーにおいて正確な空白の種類を使用し、適切な方法でテキストを処理するように注意することが重要です。プログラムやアプリケーションにおいても、空白文字を正確に処理するための適切なアルゴリズムを採用することが重要です。

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